2010年12月15日水曜日

歴史歪曲で北を「正当化」…朝鮮学校の小学教科書

2010/12/13 22:56更新

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記事本文

 朝鮮学校の小学生用歴史教科書に朝鮮戦争などの史実を歪曲(わいきょく)した記述があることが13日、分かった。無償化問題では、高校の歴史教科書での史実の歪曲や反日的記述が問題視されているが、小学校の歴史教育にも同様の問題がある実態が浮かび上がった。
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記事本文の続き 教科書は昨年発行され、現在、全国の朝鮮初級(小)学校の6年生の教科で使われている「朝鮮歴史」。北朝鮮の民主化に取り組むNPO「救え!北朝鮮の民衆/緊急行動ネットワーク」(RENK)が入手し13日、公開した。
「朝鮮歴史」では、日本統治からの解放について「朝鮮人民革命軍は1945年8月9日、総攻撃を開始した。対日戦争に参加した朝鮮人民革命軍とソ連軍の激しい攻撃に日帝は8月15日、無条件降伏した」と描く。だが、朝鮮人民革命軍として対日参戦した史実はなく、故金日成主席は終戦までソ連に逃れていた。
北朝鮮が先に韓国に侵攻した朝鮮戦争については「米帝(米国)は共和国(北朝鮮)をなくしてしまおうと、不意に戦争を引き起こした。わが人民は3年間の祖国解放戦争で英雄的に戦い、米帝を打ち破った…」と記述している。
朝鮮学校側は、教科書が日本社会での認識に合うよう改訂された点を強調。高校無償化問題を理由に大阪府など、小中学校への補助金まで凍結する自治体への非難を強めている。しかし、「朝鮮歴史」の記述は高校の「現代朝鮮史」同様、北朝鮮を正当化するための歪曲は依然改まっていない事実を示している。

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