2009年9月23日水曜日

首相、東アジア共同体構想などに理解求める

首相、東アジア共同体構想などに理解求める

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 国連総会出席などのためアメリカを訪問している鳩山首相は現地時間21日夜、中国・胡錦濤国家主席とニューヨークで会談し、総選挙のマニフェストに掲げた「東アジア共同体構想」などに理解を求めた。

  会談で両首脳は、これまでの戦略的互恵関係をより中身のあるものにすることで一致した。また、歴史認識をめぐって、鳩山首相が「村山談話」を踏襲していく 考えを示し、胡主席は「評価したい」と述べた。さらに、チベット問題について、胡主席が「理解してほしい」と話すと、鳩山首相は「会話による解決を祈念す る」と話した。初顔合わせにしては、議題は多岐にわたった。

 会談後、鳩山首相は「(日中の)違いというものを認めながら乗り越えて、信頼 関係を構築していくと。それが軸となって、東アジア全体の共同体を構想していきたいと。東シナ海の問題に関して、意見交換がありました。いさかいの海では なくて、むしろ友愛の海にするべきだと」と述べた。

 鳩山首相はこれまで外交経験がほとんどないことから、心配する向きもあったが、外務省が用意したメモを持たずに自分の言葉で語るなど、ここでも「脱・官僚依存」を貫く姿勢を見せた。

 会談の後は「国民の大きな期待と、暮らしがかかっているんだなという実感がわいてきた」と意気揚々だった。鳩山首相は現地時間22日には、アメリカ・オバマ大統領、ロシア・メドべージェフ大統領らとも首脳会談を行う。

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