2011年4月1日金曜日

『東電、フランスに支援要請』は、既定路線だった可能性ががが。。 

フランス国旗

東電、フランスに支援要請=「極めて危機的」と産業相

【パ リ時事】ベッソン仏産業担当相は28日のラジオで、東日本大震災に伴う東京電力福島第1原発の事故を受け、東電から仏原子力庁と仏電力公社(EDF)、同 国原子力大手アレバに支援要請があったことを明らかにした。EDFとアレバはAFP通信に、要請の具体的内容は明らかにできないとしている。

(2011/03/28-20:58)

時事ドットコム
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011032800925

建屋外にも高濃度の放射性物質が漏れ出した福島第一原発なんだが。
負の連鎖が最高潮に達した段階で、フランスに支援要請をしたというので、2ちゃんねるでは大騒ぎです。
いわく「最初から頼んどけ」とか、「手に負えなくなって投げ出すんじゃねえ」とか…。
ただ、時系列で追っていくと、今回の依頼は周到に準備された上での事ではないか、と思えてきます。

じつはフランスは、18日の段階で大量の支援物資を日本に送っています。それもほとんどが原発絡みの物資なんです。

AREVA provides support to Japan
March 18

A cargo aircraft specially chartered by AREVA took off in the evening from Charles de Gaulle airport, Paris for Tokyo, carrying on board:11,000 hazmat suits, 200 self-contained breathing apparatuses, 85 metric tons of boric acid provided by EDF.

Another aircraft delivered 40,000 gloves. It also carried 10 tons of boric acid, made available by EDF.

AREVA社でチャーターされた貨物輸送機は防護服1万1000着、自立式酸素補給装置200セット、EDF提供のホウ酸85トンを乗せてシャルル・ドゴール空港より、パリから東京に向けて出発した。

もう一機は防護手袋4万組と、EDF提供のホウ酸10トンを乗せて出発した。

http://www.areva.com/EN/news-8775/earthquake-and-tsunami-in-japan.html


勘違いしないで欲しいのは、25日成田に到着し話題となった、アントノフ輸送機の分とは別ということ。アントノフ輸送機で送ってきたのは、主に大型の機材類ですから。

GIE Intraが日本を支援するため、ロボットと特殊機器を送付

フランス電力公社 – 2011年3月18日付プレスリリース

GIE Intraの高度特殊機器130トンが今週末、大型輸送機アントノフAn-225で成田国際空港に向けて出発します。
アントノフ

主 要株主のフランス電力公社(EDF)のほか、フランス原子力庁、アレヴァが出資するGIE Intra(原子力事故ロボット工学的介入経済利益団体)は、シノン原子力発電センター近くに本拠を置いています。同社は重大な原子力事故発生時に、人間 に代わって施設周辺および内部で作業できるロボットの考案、開発、提供を業務とします。

支援物資には、採取機器や遠隔操作型ロボットをはじめ、放射線量が高すぎて近づけない場所で緊急作業ができる機器が含まれます。

フランスはチェルノブイリ原発事故の経験を生かし、極限状況で使用する特殊機器を考案、製作、これらの機器のオペレーターを養成する唯一の国です。

遠隔操作型機器は次のようなことができます。
- 放射線量が高くて近づけない場所での移動
- 屋内外での作業
- 現場での土木工事(パワーショベル、ブルドーザー)、複雑かつ技術的な作業(採取、破片の回収、標識など)
- 放射能測定の実施
- 画像の撮影および伝送

EDFは今週、福島原子力発電所の原子炉冷却用のホウ酸100トンをすでに送りました。

Service de Communication et d’Information (3月18日)

在日フランス大使館
http://www.ambafrance-jp.org/spip.php?article4619


フランスから支援物資が到着

150トンの技術・人道支援物資を積んだフランスの大型輸送機が3月25日、成田国際空港に到着しました。

フ ランスは在日フランス大使館およびフランス市民安全部隊分遣隊の支援を受けて、この支援物資を地震で最も深刻な被害を受けた宮城県仙台市に自ら輸送しま す。分遣隊は現地で2週間近く活動しています。ユーロコプターはヘリコプター2機を派遣し、支援物資の輸送を支援する予定です。

フィリッ プ・フォール駐日フランス大使は3月26日、被災者との連帯を示すとともに、支援物資の到着を自らの目で確かめるために仙台市を訪れました。フォール大使 は、フランスの外交機関を現地で代表する在仙台フランス名誉領事およびアリアンス・フランセーズ仙台院長と会いました。両氏は仙台市で今般の震災当初か ら、現地在留フランス人の保護および援助で大きな役割を果たしています。

フランスの支援物資は宮城県および仙台地方の避難所を管理する支援団体の手に委ねられます。

仙台におけるこの重要な支援活動に加えて、フランス市民安全部隊分遣隊の隊員約20人が現在茨城県で、3月24日(木)に別便で到着したヨーロッパ連合の人道支援物資の荷降ろし作業に協力しています。

Service de Communication et d’Information (3月25日)

在日フランス大使館
http://www.ambafrance-jp.org/spip.php?article4640

つまり、先に防護服やホウ酸を手配し、次に機材を送ってきたわけです。
これをどう見るか。
菅総理はフランスのサルコジ大統領と18日に電話会談をしています。報道によると会談の内容は、今月下旬にサルコジ大統領が訪日を表明したことに対し、菅総理は震災の対応を理由に難色を示したとの事だったけど、結局31日に来日することになったようです。

はて。

話し合われたのは、大統領の来日の件だけだろうか。
18日の電話会談の後、フランスはすぐに防護服とホウ酸を送ってきたね。そして25日には大型の機材類をアントノフ輸送機で運び込んでます。
言うまでもないことですが、こうした支援物資は相手国(この場合日本側)の同意がなければ、持ち込めません。

てことは、先週初めには、もはや東電の手に負えないということが、ハッキリしてたんじゃないのか?
いよいよ日本政府が信用できなくなってきたなあ…。

テーマ : 原発事故
ジャンル : ニュース

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