2008年11月
2008年11月30日 (日)
2008年11月29日 (土)
「東京アウトローズ 人物ミニデータ 周防郁雄、永本壹桂」
「人物ミニデータ」は今後、以下のようなスタイルで掲載していきます。
(例)【山岡俊介】表の肩書き→(アクセスジャーナル主宰者)、裏の顔→[ブラックライター]、最近の動向やトピックス→犯罪常習者・大塚万吉(趙万吉)のパシリ。プロパガンダが得意で、取材能力が欠如。その〝フニャフニャ〟した風貌から騙される人も多いが、平気で情報源を裏切り、売り渡した例が多数ある。
【周防郁雄】(バーニングプロ社長、芸能界の首領)[暴力団共生者] 暴力団を本格的に芸能界に引き入れたのが周防だったと言われる。〝強いヤクザ〟が大好きで、ケツ持ちを変遷させてきた。千葉県銚子市の産業廃棄物最終処分場事業が頓挫。
【永本壹桂】(神商オーナー)[山口組系2代目古川組 企業舎弟] 本名は孫一柱(ソン・イルジュ)。超高利の証券担保金融などを得意にしているが、インデックス所有の学研株やサハダイヤモンド所有の田崎真珠 株などの流出事件、さらにはトランスデジタルの手形・小切手乱発事件にも関与。いま最も捜査当局がマークしている〝新興マフィア〟の一人。
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2008年11月28日 (金)
【ミニ情報】犯罪常習者の事件屋「大塚万吉」が夕刊紙『内外タイムス』の実権を掌握
どうやら噂は本当だったようである。さる11月19日、夕刊紙『内外タイムス』の臨時株主総会が開催され、徳原榮輔氏が代表取締役に就任した。徳原 氏は不動産会社「アムス・インターナショナル」(東京・豊島区)のオーナーで、すでに同氏の手には内外タイムスの70%以上の株式が廣済堂から譲渡された 模様だ。
この買収劇の裏で暗躍していたのが、犯罪常習者の事件屋・大塚万吉(本 名=趙万吉)である。早くも大塚は同紙の編集権にまで介入をはじめ、「今後、内外タイムスは日経夕刊を目指す。政治と経済に力を入れていく」などと社員全 員の前で宣言。20日付一面記事は「サイバーファーム」の提灯記事で埋め尽くされ、「バイオディーゼル燃料、オバマ次期大統領食指」などというタイトルが 臆面もなく踊ったのだから呆れるしかない。これでは引き合いに出された『日経新聞』が気の毒と言うものであろう。さらに笑えるのは、内外タイムスの編集長 に大塚のパシリ山岡俊介(=写真)を据えるという話まであることだ。
ただ、ここで見過せないのは、内外タイムスがれっきとした新聞協会加盟社で、国会や都庁などの記者クラブに加盟しているという点だ。大塚は、親しいフリーライターらに「衆参議員会館フリーパスの記者証をやるから、取材に協力してくれ」などとエサをまいているという。このままでは、犯罪常習者・大塚万吉配下の記者が白昼堂々と永田町や霞ヶ関を徘徊する事態になりかねない。
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2008年11月27日 (木)
「東京アウトローズ 人物ミニデータ 平沢勝栄、佐藤正久」
【平沢勝栄】警察官僚出身の衆議院議員。自民党・山崎派に属し、東京17区(葛飾と江戸川の一部)で当選4回。その〝貧乏くさい〟風貌から庶民派と世間では見られているが、裏にまわると利権政治家としての相貌が浮かび上がってくる。平沢のアキレス腱は、女詐欺師・二瓶絵夢にいまだに〝ある弱点〟を握られていることだ。
【佐藤正久】自衛隊イラク派遣で「ヒゲの隊長」として有名になった元一等陸佐。現在は自民党・津島派の参議院議員。07年6月7日に田母神俊雄空幕長から政治献金を受けていた。当時、公務員であった田母神は「国家公務員法」および「自衛隊法」違反の疑いがある。さらに佐藤は過去に、破綻した「トランスデジタル」をりっぱな会社であると多くの前で宣伝していた疑惑も浮上している。
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【ミニ情報】「西松建設」裏金事件に絡んでフィクサー・白川司郎氏の関係先が家宅捜索
周 知のように、東京地検特捜部は19日、香港の銀行口座にプールされていた西松建設の裏金を横領したとして、元海外事業部副事業部長の高原和彦容疑者を逮捕 した。この裏金をめぐり、特捜部は21日、「政界や電力業界などに幅広い人脈を持ち、フィクサーともいわれる都内の元会社役員が経営に関与していた会社数 社を外国為替及び外国貿易法(外為法)違反の疑いで捜索した」(22日付『朝日新聞』朝刊)という。
この家宅捜索を受けた「元会社役員」とは白川司郎氏。同氏は「日本安全保障警備」(現ニューテック)、「日安建設」(現ニューテック・テクノロジー)などの役員を務めていたが、06年の「水谷建設」事件でもその関係先が捜索されていた。
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2008年11月26日 (水)
新企画「東京アウトローズ 人物ミニデータ 安藤英雄、大塚万吉」
【安藤英雄】安藤ファミリーが08年9月30日現在 で、5・63%、143万6000株を所有するジャスダック上場の「アイビー化粧品」(東京・赤坂)。同社は96年に日本証券業協会(現ジャスダック)に 株式を店頭登録。その際、白銀オーナー、安藤らと指定暴力団住吉会系小林会の幹部Oの〝黒い交際疑惑〟が一部で問題になった。
【大塚万吉】最近、沖縄方面にご執心。配下の山岡俊介をたびたび現地入りさせ、大塚親密企業による某リゾート会社の支援に絡む〝露払い的な〟取材をさせているという。論談目安箱には、本誌記事を誹謗中傷する一方で、「O氏も混迷するアジア経済の橋渡し役として活躍されている。とりわけ、環境問題、エネルギー問題、失業問題につて、尽力されている」なるサクラ投稿もおこなわれている。
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【特別寄稿】警察、検察、国税〝対策・懐柔・籠絡業〟の「首魁」安藤英雄の正体(4)
警察の首領は、過っては後藤田正晴であった。警察OBの後、政治家に転身した。亀井静香も少し前までは首領だったが、現在の首領は平沢勝栄である。後藤田、亀井、平沢の3人は警察OBから衆議院議員になったという共通項がある。
しかし、その平沢勝栄もしのぐ業界の「首魁」が存在する。その名はご存知のように安藤英雄である。安藤は警察OBでもなく、大阪の一介の料理屋の親 父に過ぎなかった。だが、安藤自身は指定暴力団住吉会および稲川会の最高幹部との交際を吹聴している。山口組の直参組長をも「自分の若い衆だ」と吹聴し、 反社会的勢力との繋がりを自慢しているのだ。安藤は右手にコーラン、左手に剣を模倣し、右手に警察および検察、左手に暴力団をたくみに使い分け、業界の「首魁」としての地位を確立している。
以下に、安藤の〝特異なビジネスモデル〟を解説する。周知のように、風営法という法律がある。正式には、「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関 する法律」という。主務官庁は警察である。許認可権は国家公安委員会が握っている。風営法の対象は、言うまでもなく風俗営業業者である。それは接待飲食等 営業および遊技場に大別される。
接待飲食等営業は1号営業としてキャバレー、2号営業として料理店・社交飲食店、3号営業としてダンス・飲食店、4 号営業としてダンスホール等、5号営業として低照度飲食店、6号営業として区画席飲食店がある。遊技場は7号営業としてパチンコ・マージャン等、8号営業 としてゲームセンターがある。
別途、性風俗関連特殊営業等があり、店舗型性風俗特殊営業と無店舗型性風俗特殊営業と映像送信型性風俗特殊営業と店舗型電話異性紹介営業及び無店舗 型電話異性紹介営業に分類される。店舗型特殊風俗営業は1号としてソープランド、2号として個室型ファッションヘルス、3号としてストリップ劇場・個室ビ デオ等、4号としてラブホテル等、5号としてアダルトショップ等、6号としてその他がある。無店舗型性風俗特殊営業は、1号営業として派遣型ファッション ヘルス、2号営業としてアダルトビデオ等通信販売、その他に深夜酒類提供飲食店がある。以上のような業を商いする業者は風営法の規制対象になり、警察の管 理下にある。
ちなみに、7号営業のパチンコ・パチスロ業界だけでも20兆円産業と喧伝されている。しかし、風営法は取り締まる側の裁量権が大きく作用するので、警察の恣意によって運用されているのが現状である。そこに風俗営業業者と警察をつなぐ仲介人を存在させる余地が生まれる。
言うまでもなく警察官は公務員であり、公務員に対する利益供与は贈賄罪に抵触する。警察官としても収賄罪に抵触するので、安心できる仲介人が必要不可欠なのである。これは本来、身内である警察OBの独壇場である。しかし例外として、安藤英雄はその仲介人としての業を営んでいる。 警察対策・懐柔・籠絡を業とする安藤の暗躍を公権力はこれ以上看過するのか。そうだとするならば公権力の権威および正統性は失墜する。法治国家の下では安 藤のような業は〝許されざる業〟である。検察庁、国家公安委員会、警察庁、国税庁などが正常に機能していれば、安藤の暗躍の余地はない。今、公権力の鼎の 軽重が問われているのだ。(以下次号、敬称略)
【冒頭写真=安藤一族が大株主になっているジャスダック上場の「アイビー化粧品」本社ビル、4Fに安藤英雄氏の事務所がある】
【文責・企業犯罪研究会】
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【ミニ情報】「天誅」と大書された東京アウトローズに絡む怪文書が流布
最近、一部マスコミ関係者の間に、「東京アウトローズブラック人脈図」(=左写真)なる怪文書が出回っているようだ。ある記者が「こんなものが出ていますが、大丈夫ですか」と心配して、本誌にFAXしてくれた。
どうやら怪文書の作成者は、これで本誌の取材体制の内幕を暴露した気になっているようだが、まったくの出鱈目で論評する価値もない。それよりも注目すべきなのは怪文書の中に、「エイベックス株空売りで虎の尾を踏んだ(安藤警察批判で墓穴)」とある点だ。さらに、写真をご覧いただければ分かるように、「天誅」の文字が大書されていた。これが何を意味するのかは、読者各位のご賢察にゆだねたい。
今回の怪文書は、本誌11月4日付記事で報じたものに続く攻撃で、その内容から見て同一の連中によって作成されたものであろう。いずれにしても本誌は、こうした卑劣な謀略に断じて屈するものではない。
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2008年11月25日 (火)
【特別寄稿】警察、検察、国税〝対策・懐柔・籠絡業〟の「首魁」安藤英雄の正体(3)
風 俗営業業界【警察が主務官庁、次号にて解説】の首魁である安藤英雄(=左写真)は毎年、東京・赤坂の「ANAインターコンチネンタルホテル東京」で自身の 誕生日を祝う会を催している。この誕生日を祝う会は安藤の〝一種の興業〟である。その興業収入は参加者からの祝儀だ。風営業者は普段、安藤の世話になって いるので、興業に付き合う羽目になる。同時に、多彩な客の出席は安藤の力の誇示の場でもある。
主賓である安藤は自身の誕生日である故、出席者も身内である故、本音で喋れる。今年は安藤の事情で祝う会は中止されたが、昨年は8月25日、盛大に催された。アントニオ猪木が乾杯の音頭を取り、角界からは九重親方、白鳳、千代大海などが参加した。エイベックスの松浦勝人および吉本興業の大崎洋も参加し、久間章生代議士は安藤を持ち上げる祝辞を述べた。
しかし、安藤はこの祝う会で致命的なスピーチを披露してしまった。出席者の中には、山口組三代目・田岡一雄の 子息に近い筋の人間が参列していたのだ。安藤の不遜なスピーチを後日、この出席した近い筋が数人の他の参列者からも聞き取り調査をした。それに基づいて作 成された『報告書』を企業犯罪研究会は入手した。驚愕すべき内容で、日本の「首魁」たる安藤英雄の面目躍如である。しかし、口は禍の元でもある。ここに 『報告書』の内容を開示する。安藤英雄の為人(人となり)や正体について読者の賢察を期待する。
『報告書』
スポットライトを浴びながら、安藤夫妻が紹介され、ステージに向かい登りました・・・。
そして、誕生日の挨拶をする ということで、マイクを持ち、開口一番「来年は私の誕生日会をするかどうかわかりません。なぜなら、体調を崩し、病院に通院しております。すなわち何が言 いたいか、私が過去を振り返り世の中の裏と表のお話をします。私がパチンコ業界、ゲーム業界、芸能界やその他あらゆる業界にて、ヤクザや裏方に何故顔が利 くのか全てお話します。私は、ゲンヨウシャ・遠山満(ママ)に感銘を受け『どうしても助けてやって欲しい男がいる』と頼まれ助けた男が、田岡一雄です。(呼び捨てです)
この田岡を助ける為に当時の検事総長や警察官僚などに、あらゆる尽力を尽くし助けた事がある。そう言ういきさつがあった。後は皆様の想像にお任せいたします。
その後、政治家を助けた。芸能プロダクションの社長が平謝りをした。一流企業の不動産会社の方などなど、私が助けてあげた人ばかりです。」このような話が延々とありました。以上
その後、挨拶回りでテーブルをまわり、私のテーブルに来た際、私の横にいた宗教関係者(六代目関係者と言ってた人物です)この方との話のやり取りを聞いておりましたところ、『今日は稲川会の総長、その他山口組上から何番目のやつかわからんけど、祝いに来て遠慮して隅のほうに座っておる。皆ワシの若い衆みたいなもんや!』このような事を申しておりました。これは事実です!
当会は、数名の出席者に『報告書』の内容の真偽に関する取材をした。そして裏が取れた。そのため、『報告書』は信憑性があるとの判断で公開した。出 席者の中には、たしかに山口組の直参組長がいた。しかし、その組長は山口組幹部ではない。かつて真に「日本の首領」であった田岡一雄を肴に、多数の参列者 の前で自画自賛した安藤は、さすがに〝日本の首魁〟である。だが、驕れる者久しからず。『報告書』の作成者は、調査の結果、安藤英雄と田岡一雄とは無関係 であり、安藤に対し、誕生日を祝う会での発言の責任を問うと激怒している。(以下次号、敬称略)
【文責・企業犯罪研究会】
(編集部注=冒頭の安藤氏の写真は、ジャーナリスト寺澤有氏が『フライデー』2000年3月17日号に執筆した記事から掲載しました)
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2008年11月24日 (月)
【ミニ情報】上場廃止決定の「タスコシステム」、山本健一郎社長に絡む〝金銭トラブル〟が発覚
周 知のように、そば居酒屋「高田屋」(=左写真)などを展開するタスコシステム(山本健一郎社長)は12月15日付で上場廃止になることが決まった。ジャス ダックは、同社が監査法人の意見表明のない08年12月期半期報告書を提出したことに対し、その影響が重大であると判断し、今回の措置になった。この半期 報告書で同社は5億5100万円の債務超過になっており、ジャスダックはすでに8月末に監理ポストに指定していた。
そうした中、同社の山本健一郎社長が連帯保証人になっていたと見られる1000万円の借金をめぐってトラブルになっていることが分かった。関係者に よると、この1000万円を東京・池袋の会社社長から借りたのはブローカーM氏で、「第三者割当増資など山本社長の資金調達を助けている」という触れ込み だったという。
上場会社の社長が連帯保証人になるのであれば、ということで交わされたのが左写真の「金銭借用証書」2通である。日付は今年4月4日になっているが、返済期日は約2週間後の4月18日と、まさに短期日の借り入れだ。この点について、ブローカーM氏は、「監査法人からOKを取るため、どうしても見せ金が必要で、現金をかき集めている」と説明したという。1000万円を貸した池袋の会社社長は、念のためM氏に山本社長へ電話をしてもらい、直接本人確認までしていた。
ところが、期日になってもM氏からの返済がなかったため、池袋の会社社長と、連帯保証人になったと見られる山本社長との間で訴訟沙汰にまでなってい た。山本社長側はこの間、東京簡易裁判所に債務不存在確認のための調停を申し立てたり、東京地裁にも同様の訴えをおこしていたが、不思議なことにそのこと ごとくを取り下げていた。そのため、池袋の会社社長側は、「なんとか返済を逃れようと、上場廃止になるまで、訴訟をおこしては取り下げるという時間稼ぎを していた、と思わざるを得ない」と憤る。
さらに、法人登記簿謄本にある山本社長の自宅住所のマンションは、今年9月末に転売されていたことも分かった。今回発覚した金銭トラブルは、ほんの〝氷山の一角〟に過ぎない、との見方が早くも出ている。
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2008年11月23日 (日)
【コラム】「新マネー砲談は太郎さんの味方ですよ」
字が読めないことで、偉業を遂げた人がいる。その人は無学ゆえに字が読めず、大人になってからもコミック雑誌ばかり読んでいたという。そう、黒人女性歌手のビリー・ホリディーである。貧乏な育ちで学校教育を受けるチャンスがなく、生涯を活字と無縁で暮らした半世紀前のジャズ歌手だ。1930年に15歳で歌手デビュー、10年後には美人ジャズ歌手として爆発的人気を浴びる。1939年の人気絶頂時、ユダヤ人で人種差別反対主義者のAbel Meeropol,が作詞した Strange Fruit に出会い、後世に名を残す歌手と なった。エイベル・ミーアポールは、後にスパイ容疑で処刑されたローゼンバーグ夫妻の遺児を、養子にしたほど確信的な人権擁護主義者。当時の人気ジャーナ リストだった Frederick Lewis Allen をおちょくって、Lewis Allan というペンネームでこの歌を発表する。
Strange Fruit(おかしな果物)
南部の木には おかしな果物がなる
葉っぱは血だらけ 根っ子に血をしたたらせ
南部の風に ゆれる黒い体
ポプラの木に たれ下がる おかしな果物
すてきな南部で のどかな眺め
とび出した目ん玉 ひん曲がった口
木蓮の 甘くて新鮮な香りは
いきなり 肉の焦げる臭いに変わる
カラスに えぐられる果物は
雨に打たれ 風にさらされ
日差しが腐らせ 木からこぼれ落ちる
ここにある 風変わりで苦そうな実り
Southern trees bear strange fruit,
Blood on the leaves and blood at the root,
Black bodies swinging in the southern breeze,
Strange fruit hanging from the poplar trees,
Pastoral scene of the gallant south,
The bulging eyes and the twisted mouth,
Scent of magnolias, sweet and fresh,
Then the sudden smell of burning flesh.
Here is fruit for the crows to pluck,
For the rain to gather, for the wind to suck,
For the sun to rot, for the trees to drop,
Here is a strange and bitter crop.
英 文はそれぞれ2行ずつ、語尾が同じ発音になっている。「ツ」と「ツ」、「ズ」と「ズ」、「ス」と「ス」、「シュ」と「シュ」、「ック」と「ック」、「プ」 と「プ」。英詩の特徴でライム(韻)といい、歌い易くするために語呂合わせが行われる。字を読めない彼女が「奇妙な果実」と歌うことは不自然なので、おか しな果物(くだもの)と訳した。
1930 年8月7日、トーマス・シップとエイブラム・スミスという二人の黒人少年が、インディアナ州マリオン郡でリンチの果てに虐殺された。この写真を新聞で見た ミーアポールは公憤し、ペンネームで共産党系の機関紙New Massesに投稿する。リンチの事実よりも、虐殺を楽しむ南部庶民の笑顔に激怒したという。
http://thwoth.net/noth/poetry_corner/strangefruit.html
そして、この詩を歌ってくれる歌手を探したが難航した。ミーアポールの本職は学校教師。副業でフランク・シナトラの The House I Live In をヒットさせたほど、ジャズ業界には明るかったのだが。1940年前後、これほど強烈なメッセージを黒人が歌える状況ではなかったからである。敢 えてこの歌に取り組んだビリー・ホリディーは、人種差別に個人的怨念を抱いていたという。彼女の父親はジャズ・バンドのギタリストで、巡業中に風邪をこじ らせ肺炎を併発して亡くなった。テキサス州ダラスの公演先には黒人患者を受け入れる病院がなく、救急車でたらいまわし中に車内で息を引き取ったといわれ る。ただし、リンチに抗議する彼女のモチベーションは、無知がいざなった正義感と確信する。この歌は、どう常識的に考えても、歌手としての 仕事場を狭めてしまうではないか。貧困ゆえに12歳から娼婦の生活を強いられた彼女は、ある意味の開き直りを持ち合わせていた。「おまえ、殺されちまう よ」と彼女の母親はきっぱり言った。(ビリー・ホリディーと奇妙な果実:2003.4、大月書店)
「楽譜なんて、あんなの音楽がわからないヤツが必要とするアンチョコみたいなもんじゃない。あたしには耳があるわ。歌を聴く心があるわ」(1992.7 Billie Holiday : Media Factory )
あ まりにも衝撃的な歌詞のおかげで、ビリー・ホリディーは「ただのジャズ歌手」から浮き上がってしまう。当然ながらナイトクラブで〝おかしな果物〟を歌いだ すと、席を外す顧客が目立つようになる。仕事が減った後はヤケになってヘロインに頼り、それがドタキャンを増やして更に仕事を失った。1959年7月17 日、男遊びと贅沢と麻薬漬けの3点セットで44歳の人生を終えた。可愛がっていたチワワの餌代のため、全盛期に買ったミンクのコートを古着屋に売ったほ ど、貧しく哀しい最後だったという。
世の中には生まれた時から苦労知らずで、試験無しのエスカレーター進学で、大きな顔をしてどうのこうの……。太郎さん、太郎さん!字が読めなくても心意気と見識だけで、立派に仕事を成し遂げた人がいるんですよ!
ヘロイン中毒で痩せ細り、声量も枯れた聞き苦しい姿ですがご静聴を。最後のセリフで 〝クラーッ!〟と吐き捨てるように歌うところが凄い。Crop は作物のことだから、黒人の死体を〝リンチの実り〟と告発したつもりだろう。
http://www.youtube.com/watch?v=h4ZyuULy9zs
左のリンチ件数統計によると1910年以降、南部の綿摘み作業が機械化され、黒人小作人が北部へ移住したので激減という。
出典:ウィキペディア
http://en.wikipedia.org/wiki/Image:Lynchings-graph.png
(本誌・宝田豊)
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2008年11月22日 (土)
【緊急速報】サハダイヤモンド所有「田崎真珠株流出事件」に絡む古川組企業舎弟・永本壹桂系企業「神商」の決定的ビデオ写真を入手
本誌既報のように、破綻したトランスデジタルをめぐる「小切手・手形乱発疑惑」の渦中の一人は、山口組系2代目古川組企業舎弟の永本壹桂(本名=ソン・イルジュ)である。捜査当局による〝永本包囲網〟は確実に狭まっている、と本誌は見ている。
そしてここに来て、トランス社のみならず、「サハダイヤモンド」(今野康裕社長)でも永本の疑惑が再浮上してきた。その決定的な証拠を本誌は入手し たので、一部公開する。左に掲げた、2人組の男が何やら怪しげな感じでヒソヒソ話している写真がそれだ。撮影されたのは今年6月3日の14時44分で、サ ハダイヤモンド本社の防犯ビデオに写っていたものを、本誌の責任で一部トリミングした。
実は、この防犯ビデオには、サハ所有の田崎真珠株(時価約12億円)受け渡しの現場が一部始終録画されていた。その詳細は今回省くが、関係者によると、「2人の男はある上場企業の名を語っていましたが、それは真っ赤なウソで、後日、神商の社員であることが判明し たのです」という。つまり、永本が実質上のオーナーである「神商」(東京・世田谷区)の社員2人が某上場企業を騙って、時価12億円相当の田崎真珠株をサ ハ本社で直接受け取っていたわけである。すでに永本らは詐欺・横領容疑で刑事告訴されており、捜査当局も同ビデオを入手済みと見られる。
(参考記事)
【緊急速報】ジャスダック上場「サハダイヤモンド」が所有する田崎真珠株が〝行方不明〟に
http://outlaws.air-nifty.com/news/2008/06/post_f925.html
【事件続報】サハダイヤモンド保有「田崎真珠418万株」の〝行方〟
http://outlaws.air-nifty.com/news/2008/06/post_8cc1.html
【事件続報・第2弾】サハダイヤモンド保有「田崎真珠418万株」の〝行方〟
http://outlaws.air-nifty.com/news/2008/06/post_6648.html
【事件続報・第3弾】サハダイヤモンド「田崎真珠株」流出事件に捜査当局が重大関心
http://outlaws.air-nifty.com/news/2008/06/post_328b.html
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2008年11月21日 (金)
【特別寄稿】警察、検察、国税〝対策・懐柔・籠絡業〟の「首魁」安藤英雄の正体(2)
最 近、安藤英雄と会見した民族運動家から『備忘録』(=写真)を入手したので公開します。この民族運動家の名は、政治結社・日本愛友党総裁の早川明生(=写 真)である。早川の人格は、愚直なまでの正直者である。故に備忘録は信用できる。早川は齢71であるが、40年近く塀の中で過ごした御仁である。早川が安 藤と会う動機は、エイベックスのケツ持ちである指定暴力団●●●・●●●●組長から直に、『エイベックスの警察対策の窓口は安藤英雄であり年間1億円を支払っている。所轄の赤坂署は買収済みである』との驚愕すべき内幕を聞いたからである。早川は、安藤から直接に確認すべく面談を申し入れ、本年11月17日に、安藤の事務所で面談が成立した。その後早川は、『備忘録』を作成した。安藤英雄は、さすが日本の首魁である。日本の3大暴力団のトップ2人を呼び捨てに出来る御仁である。
【追記】
このたび、早川明生氏側から備忘録を修正してほしいとの強い要請があり、一部を伏字としました。ご了承ください。(東京アウトローズ編集部、09年2月10日)
「備忘録」
安藤英雄氏との面談のため、アイビー化粧品本社ビル4階の事務所を11月13日(木)、14日(金)と訪れたが、同氏は不在。翌週の17日(月)午前10時頃、再び同事務所を訪問した。応対に出た山本統括本部長に次のように用件を伝えた。
「フィ クサーたる者は、収賄罪に対して自首してもらいたい。霞ヶ関1-2-2の国会公安委員会監察および国会喚問の手続きをこれから取りに行く。その旨、安藤会 長に伝えてもらいたい」そうしたところ、同日午前11時過ぎに山本部長から「うちの会長がお会いしたい」との電話があった。そのため、午前11時半前後に 再度、アイビー化粧品を訪問。4階のフロアーの一番奥の会長室と思われる部屋に通された。以下は、安藤氏と私との間で交わされた会話の備忘録である。
【安藤】わざわざ足を3回も運んでもらって申し訳なかった。わたしは目が悪いのでサングラスをしているが、その辺はご理解ねがいたい。早川君、今日はオープンにざっくばらんに話そう。わたしはありのままの姿だから。
【早川】わたしは柳川の残党である。民族派の基本理念は不正を糾し、悔い改めてもらうのが真意である。襟をただしてほしい。実は、エイベックスの松浦社長より年に1度、大1本を、国家の治安を預かる高級警察官僚に配るため、会長に届いているのではないか。
【安藤】その件については、エイベックスの松浦から1円たりとも受けとっていない。松浦にメシを喰わせたことはあっても、あいつらから1円ももらっていない。あんな暴走族あがりの小僧。浜崎、安室、倖田、こいつらのおかげで社長になれた。
【早川】あすこは役員が全部警察OBではないか。
【安 藤】どいつも、こいつもポンコツばかりだ。当時、松浦が警察庁長官に引き合わせてくれ、全国の警察に対して睨みのきく人をうちの役員に来てもらいたい、と いうことを頼んできた。横浜の小チンピラで、暴走族あがりの得体の知れない人間を紹介すると、俺がヘタを打つだけでは済まなくなる。どうしても、困った時 には、俺の方に相談にくるだろうが、今は何も言ってこないところを見ると、自分で処理をしているんかなぁ。
【早川】おう、先生。日本のフィクサーで児玉誉士夫先生が亡くなり、笹川良一先生も亡くなり、現在は高級警察官僚出身の代議士、亀井静香、平沢勝栄は 日本の20兆円産業の上にあぐらをかいて、利権を漁っているのではないか。エイベックスの松浦の不正の窓口と言われている稲川会の●●組長と会った。そう したら、組長いわく大1本は届いている。彼らが言うからには間違いないと固く信じている。(裏に会った日時と場所を書いた●●●●組長の名刺を安藤氏に示す)
【安藤】うん。聞いたことがある名前だな。早川君、角田に聞けば分かるだろう。
【早川】その角田というのは、4代目稲川会会長のことですね。
【安藤】おう、そうだ。西口も、福田も、伊藤も、みんな一緒にメシを喰う間柄だ。あいつらには、一度も銭を払わしたことはない。
【早川】たいしたものですね。さすがに大物フィクサーだ。日本の裏社会の大組織の幹部を呼び捨てにして、りっぱなもんですね。ところで、広末さんはおたくの番頭と聞いている、その辺はどうなんですか。
【安藤】あいつは同和のトップからの紹介。もともとは株屋だったが、いまでは総会屋じゃないか。山本もエイベックスの件でパクられて、執行猶予になっている。
【早川】山本さんとは1か月くらい前に、ある人を通じてあった。赤坂エクセル東急3階の喫茶店でお茶をのみながら図式により金銭の流れを聞いた。裏金を運んでいる人間は●●らしい。(この件について安藤氏は否定も肯定もしなかった。その後、若干の世間話をした)
【早川】平沢、亀井とはどういう経緯で知り合ったんですか。
【安藤】後藤田からの紹介だ。
【早川】後藤田正晴先生のことですか。
【安藤】そうだ。
仮にも日本の裏社会のドンたちに対して呼び捨てというのは承服しかねる。第三者にそういう言葉を使うべきではない。
政治結社日本愛友党
総裁 早川明生
(次号に続く、敬称略)
【文責・企業犯罪研究会】
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2008年11月20日 (木)
【特別寄稿】警察、検察、国税〝対策・懐柔・籠絡業〟の「首魁」安藤英雄の正体(1)
自動車関連業界、医療業界、公共事業に次ぐパチンコ・パチスロ業界は「20兆産業」と呼ばれている。そのパチンコ・パチスロ業界のピラミッドの頂点に〝独座〟するのは、安藤英雄である。しかし、安藤は警察OBでもない。安藤の力の源泉は、警察・検察・国税当局に対する影響力である。政治家でもなく、一民間人に過ぎない安藤の公務員に対する影響力行使の謎に迫りたい。
そのヒントは『現世の神は貨幣である』との箴言の中にある。自由で公正な社会および社会正義の実現を希求する言論人として、安藤英雄の正体に迫りたい。何故なら、パチンコ・パチスロ業界と警察および安藤英雄の構図は、日本の腐敗と堕落の縮図に他ならないからだ。まずパチンコ・パチスロ業界のドンである安藤英雄の取材から始めたい。そこで企業犯罪研究会は、安藤英雄に下記の取材申込書をFAXし、電話で受信の確認を済ませた。今はただインタビューの応諾を待つのみである。
『取材申込書』
安藤英雄会長殿
平成20年11月18日
当会は、月刊誌『紙の爆弾』及び『東京アウトローズWEB版』にて、貴殿を特集する予定です。因って、貴殿に直接のインタビューを申し込みま す。質問内容は、下記の通りです。貴殿の発言は最大限、紙面及びWEB版にて反映させる所存です。是非とも、取材の御協力をお願い申し上げます。御返事を 至急、FAXにてお待ちしております。
記
1.貴殿の警察当局に対する影響力の源泉をお教え下さい。
2.貴殿と警察当局との間には贈収賄疑惑がありますが、説明して下さい。
3.貴殿が警察当局に対し、影響力を持ち得るようになった経緯を説明して下さい。
4.貴殿と警察OBの平沢勝栄代議士との関係をお教え下さい。
5.貴殿とパチンコ・パチスロ業界との関係についてお教え下さい。
6.特にセガサミーの里見会長とは懇意であると伺っています。セガを貴殿から押し 売りされたとの風評です。真偽の程をお教え下さい。
7.六本木・赤坂・銀座で水商売を営む●●氏(編集部注=取材申込書では実名)は、貴殿の世話になって以後、風営法の規制に縛られず営業続行が可能であり貴殿に多大な感謝していると伺っていますが、どのようなご関係でしょうか、お教え下さい。
8.エイベックスの松浦社長は貴殿に年間1億円の裏金で警察対策を依頼していると、松浦社長の総会対策係が漏らしているが、真偽の程及び松浦との関係をお聞かせ下 さい。
9.貴殿は毎年ANAホテルで誕生日会を盛大に開催していますが、目的及び出席者についてお教え下さい。今年は、中止したと伺っていますが理由をお教え下さい。
10.貴殿はフィクサーで裏社会にも多大の影響力を持つとの評判ですが、真偽の程を教えて下さい。
企業犯罪研究会
ちなみに、当会は、巨悪に対して〝筆誅〟を加えるのが使命である。個人攻撃をするつもりは毛頭ない。真実と公共性が二本柱である。真実を知り、報道したいだけである。(以下次号に続く、敬称略)
【文責・企業犯罪研究会】
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2008年11月19日 (水)
【ミニ情報】大証ヘラクレス「サイバーファーム」、在日韓国人ブローカーOらの暗躍で〝第2の千杜〟か!?
本 誌既報の物流支援会社「サイバーファーム」(本社・那覇市、半田貞治郎社長=左写真)。やや旧聞に属することではあるが、証券取引等監視委員会は10月 31日、同社の有価証券報告書(17年12月期)に虚偽記載があったとして、課徴金300万円の納付命令を出すよう金融庁に勧告した。同社は17年12月 期の決算で売上の一部を前倒し計上し、経常利益を3億8300万円水増ししていたという。
さらに、同社は、大阪地検特捜部が元社長らを逮捕した「アイ・エックス・アイ」の架空循環取引事件にも関与した疑いが持たれていたが、監視委は現段 階での立件を見送った。しかし、サイバーファームの取引内容は極めて不自然で、監視委は「今回の調査の結果が、同社の訂正報告書の内容を正当と認定するも のではない」という異例のコメントを発表した。つまり、同社は限りなく〝クロ〟に近かったわけである。これを受けて、大証も同社を監理ポストに指定した。
と ころが、同社はこうした一連の処分にもまったく懲りた風を見せず、4日後には中国系石油企業との業務提携を発表した。左写真に掲げた「上海中油企業集団有 限公司との業務提携に関するお知らせ」(11月4日付)なるものだ。そこには、「上海中油企業集団有限公司との間で、沖縄県内における精製備蓄基地建設、 日本を含む東アジア地域におけるバイオ燃料の備蓄・供給・販売体制の構築等を含むバイオ燃料事業に係る包括的な業務提携を行い、バイオ関連事業に参入する ことを決議いたしました」とある。そして、「提携の目的」「提携の内容」なども事細かに記載されていた。
ところが、あるベテランの証券業界記者は、なかば呆れ顔で次のようにいう。
「よくよく会社側の説明を聞いてみると、今回の提携なるものは包括的な覚書を取り交わしたに過ぎないことが分かりました。つまり、具体的な資本提携の金額や時期については一切決まっていないのです。これでは千年の杜(現東邦グローバルアソシエイツ)の人工島建設計画を彷彿させるような話ですよ」
すでに本誌では、サイバーファームの株価がこのところ不審な動きを見せており、大盛工業事件で〝裏広報〟として暗躍した在日韓国人ブローカー「O」の関与を伝えている。場合によっては、サイバーファームは〝第2の千杜〟になる可能性があり、今後の動向は要注目だ。
(参考記事)
【ミニ情報】大証ヘラクレス・監理ポスト「サイバーファーム」、急騰の〝怪〟
http://outlaws.air-nifty.com/news/2008/10/post-502a.html
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2008年11月18日 (火)
【ミニ情報】ついに西田グループの本多俊郎、宮城和良氏らが事情聴取
今朝の『産経新聞』(=左写真)によると、増資ブローカー3人が4億2000万円の所得税法違反(脱税)容疑で東京地検特捜部に事情聴取されているという。この3人は平成16年から17年にかけて、「日本ファーネス工業」(現NFKホールディングス)、「クオンツ」、「井上工業」(破 産手続き中、上場廃止)の3社の増資に協力し、合計で約200億円もの巨額資金を集め、5%に当たる約10億円を手数料として受け取っていたが、税務申告 していなかった疑いが持たれている。これとは別に株の売買益も申告しておらず、3人が隠した所得は総額で約13億3000万円に達するという。さらに、日 本ファーネスが当時、調達した資金のうち約17億円が流出し、その一部が使途不明になっている問題についても、特捜部は関心を寄せているとされる。
この3人の増資ブローカーとは、「クェスト・ビー」社長の本多俊郎氏、「Gスター」社長の宮城和良氏らであると見てほぼ間違いないだろう。本多、宮城両氏 は、昨年、株価操縦事件で逮捕・起訴された大物仕手筋、西田晴夫被告の一派として有名だった。ちなみに、本多氏は本誌既報のサハダイヤモンド所有の「田崎 真珠株流出事件」で主導的な役割を果たしたと見られている。
【冒頭右写真=本多、宮城両氏の会社が入居する東京・日本橋のビル】
(参考記事)
【事件続報・第3弾】サハダイヤモンド「田崎真珠株」流出事件に捜査当局が重大関心
http://outlaws.air-nifty.com/news/2008/06/post_328b.html
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2008年11月17日 (月)
【ミニ情報】警察問題ジャーナリスト寺澤有・原案協力の映画『ポチの告白』(高橋玄監督作品)
最 近、本誌はジャーナリストの寺澤有氏とひさびさに会う機会があった。その際に手渡されたのが左のハガキ。細かい字で何やらびっしりと書かれていたが、本誌 は何のことかよく分からず、ジャケットの内ポケットにハガキをしまい込んでしまった。要は興味がなく、早く本題に入りたかったわけである。
そんな本誌の所作を見逃さないのが、寺澤有の寺澤有たる所以だ。後日メールで、『ポチの告白』を「商業映画として制作、公開するのは大変だったんですよ」と伝えてきた。その時、初めてこのハガキが試写会の入場券を兼ねていることを知ったという次第である。
そ して、寺澤氏が教えてくれた『ポチの告白』の予告編(=左写真)を見てみた。これはハッキリ言って、たいへんな問題作になることは間違いない、と思った。 予告編を見ただけでもそれがヒシヒシと伝わってくるのだ。すでに、この衝撃的な予告編そのものがネット上で話題になっているという。百聞は一見にしかず。 まだご覧になっていない読者は下記アドレスへ。
http://jp.youtube.com/watch?v=0DM7fj_-yNs
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【お知らせ】本誌・宝田豊「新マネー砲談」、本日更新
「貧乏ブルース5」
結論=広がるバカの輪 Chain of Fools
周知のごとくプロデュース(JASDAQ市場)の粉飾決算が発覚し、2008年10月27日に上場廃止となった。
2008年8月、今では出資金詐欺と認められそうな同社の有価証券報告書が、投資家向けの広報体制が充実している、とジャスダック証券取引所から優良IR賞を授与された。以下のJASDACホームページでは、最下段に※株式会社プロデュースは「優良IR賞」を取消しました。と書いてある。
http://www.jasdaq.co.jp/list/list_irhyoushou_reason.jsp
個人投資家は世の中の何を信用したら良いのか?
それ以上に凄まじいモラル低下が新興企業経営者の〝博奕狂い〟である。経営者が保有自社株を換金して株式投資を行うと、インサイダー取引と疑われた り、「そんなヒマがあったら社業に励め」と糾弾されてしまう。しかしながら博奕はビョーキだから、いちど味わうと簡単には止められない。そこで、持ち株を 担保に金融機関から金を借り、内緒で相場を張る。
さらなる悲喜劇は、百年一日の株式持合いで、ギブアップしそうなメガバンク。銀行が取引先の株を持つ⇒利益相反 こんな話は中学生でも分かる。株主の立場は、本業で儲けて配当金を増やせ⇔金貸しの立場は少しでも多く金利を払え!
金貸しが株主になったら、どちらの立場を優先するのか?子供でも分かる利害対立の常識から、いつまでも目を背けるのか?
実を言うと商業銀行が融資先の株式を保有するホンネは、自行の従業員を派遣させるための〝エントリー・チケット〟なのである。すなわち山間部でい う、共有地の入会権(いりあいけん)に等しい。そのかわり村の鎮守様の御祭のとき、寄付金を用意させられる。それが「株を持って、経営者の味方になってく ださい」味方になってやるから、うちの銀行の窓際中年を経理部長で引き受けて欲しいと。
2006年以降、寄付金をバラ撒き過ぎて、再度の手元不如意(てもとふにょい)になってしまった。この解決策は日本銀行による〝お買い上げ徳政令〟以外になかろう。(続きは下記アドレスからご覧ください)
http://outlaws.air-nifty.com/takarada/
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2008年11月16日 (日)
エイベックス系歌手・浜崎あゆみ所有の「要塞ビル」に見る〝怪〟
エ イベックス・エンタテイメント所属の歌手「浜崎あゆみ」(本名=濱崎歩)は、東京・南青山6丁目に地上5階建て地下1階付のビル(=左写真)を所有してい る。浜崎はこのビルを個人事務所兼自宅として使っていると見られるが、むき出しになった監視カメラ数台が設置され、ほとんどの窓にも鉄格子がはめ込まれる など、さながら〝要塞ビル〟の様相だ。
登記簿謄本によると、浜崎は05年10月5日に同ビルを買っている。ところが、その際に金融機関からファイナンスされた形跡が一切ないのだ。当時の評価で数億円は下らないと見られる同ビルを現金でポンと買ったとでも言うのだろうか。
この登記簿謄本を遡ると実に面白いことが分かる。同ビルの建物登記は8筆で、それぞれに敷地権が付いているのだが、これをまとめて01年4月に買い取ったのは、あの「アーバンコーポレイション」だった(その際の根抵当権・極度額4億円)。ところが、8カ月後の同年12月にはエイベックスGH社長の松浦勝人(当時=同社執行役員)へ売却されている。その際のファイナンスは極度額5億円だった。
松浦がこのビルをどのように使っていたのかは不明だが、2年後の03年11月、今度は不動産会社「ダイナシティ」に売却していた。その際、ダイナシティは同ビルを担保に6億6000万円をノンバンクから借りており、表面上、松浦側に1億6000万円前後の転売益がころがり込んだ計算になる。
ところが、不思議なことにダイナシティはこのビルを1年3カ月ほど抱き続けた後、再び04年2月にエイベックスGH常務取締役の小林敏雄(当時=同社執行役員)へ売却していた。しかも、小林は登記簿謄本上、どこからも借金せずに同ビルを購入した形になっている。ちなみに、小林は同社設立メンバーの一人で、現在は松浦と並ぶ大株主だ。
こうして見ると、松浦→ダイナ→小林という同ビルの所有権移転だけでも、何か裏があると思えてくるのは本誌だけであろうか。
その後、エイベックスGHは04年8月、〝松浦vs依田巽〟の対立が表面化し、有名なお家騒動がおきている。この時、浜崎あゆみは松浦側に付いたた め、当時、会長兼社長だった依田は辞任に追い込まれている。まさか、その〝論功行賞〟ではないだろうが、翌05年10月に同ビルの名義は浜崎あゆみに移っ ていたのである。(敬称略)
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2008年11月15日 (土)
【注目の本】松本弘樹「共生者 株式市場の黒幕とヤクザマネー」(宝島社)
いま兜町で評判になっている本がある。最近になって、松本弘樹氏が上梓した『共生者』(宝島社)だ。松本氏は外資系証券やソフトバンクなどを経たアレンジャーだったが、過去に大物仕手筋・西田晴夫氏らと一緒に仕事をしていたという〝特異な経歴〟を持つ。
こういう立場にいた人物がその内幕を実名で書くというのは、なかなか勇気のいることだが、松本氏は06年にダイヤモンド社から『仕手現場の仕掛け人 真実の告白』を上梓。今回の『共生者』は、これに続く第2弾で、西田氏を「相場の〝主役〟たる仕手筋から錬金術師へと身を落とした」と明確に批判してい る。
同書は、西田人脈が暗躍したクオンツ、日本ファーネス工業(現NFKホールディングス)、アーティストハウス、シルバー精工、宝林(現サハダイヤモ ンド)などについて取り上げているが、その中でも本誌が注目したのはキムラタンに関する部分。同書200~202頁(=冒頭右写真)には、東郷神社とリビ エラ・コーポレーション副社長の大濱民郎氏との関係について書かれているのだが、本誌9月3日付記事も引用しながら、「この大濱とキムラタンをつないだのが『共生者』の代表選手とでも言うべき土橋正彦なのだ」と松本氏は指摘していた。
実は、この松本氏の指摘は本誌もかなり以前からつかんでいた。リビエラの大濱氏が04年にキムラタンの大株主に登場した背景には、右翼団体からの街宣攻撃から逃れるために熱海の稲川会3代目(本部)に庇護を求めたことがあった。稲川会2次団体の企業舎弟である土橋正彦氏がキムラタンの仕手戦で結局敗北し、シコッた玉を対価の一部として大濱氏側に引き取らせたというのが真相だ。
さすがに松本氏は現場にいた人物だけあって、キムラタン仕手戦の水面下でどのような攻防がおこなわれていたのか詳細に記述している。こうした方面に関心にある読者には、ぜひ一読をお勧めしたい本の一つだ。
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2008年11月14日 (金)
【ミニ情報】〝金銭トラブル〟など慌しい状況になってきた大証2部「東邦グローバルアソシエイツ」
昨日報じた大証2部「東邦グローバルアソシエイツ」(横田満人社長、旧千年の杜)をめぐる〝金銭トラブル〟。本誌はその「金銭消費貸借及び連帯保証契約証書」(=左写真)を入手した。それによると、平成18年7月27日に2億2000万円を借りていたのは当時、「千年の杜」代表取締役の菊池一氏だっ た。返済期日は同年8月31日で、連帯保証人として菊池氏個人ともう一人の人物が署名捺印していた。ところが、この関西の金融業者から借りた2億2000 万円は返済されておらず、「菊池氏ともう一人の連帯保証人とも連絡が取れない状態」(関係者)のため、現在、東邦グローバルアソシエイツ側と返済をめぐっ てトラブルになっている模様だ。ちなみに、同社は10月29日、1億円の債権差押(同社側は執行抗告を申立受理)を公表しているが、今回の件はこれとは まったく別のものである。
さ らに、同社に対して名誉毀損に基づく債権仮差押(=左写真)が、今月の11日になって東京地裁で決定していたことも分かった。その「請求債権目録」による と、同社が今年5月26日付で提出した「改善状況報告書」における記載が、元社長に対する名誉毀損にあたるとして、「慰謝料」を仮差押していた。
すでに、東邦グローバルアソシエイツをめぐっては、平成21年3月期の第2四半期報告書を法定期限の今月14日に提出できない事態になるなど、ここに来て一気に〝慌しい状況〟になっている。
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2008年11月13日 (木)
【ミニ情報】大証2部・東邦グローバルアソシエイツで〝金銭トラブル〟発生
大証2部「東邦グローバルアソシエイツ」(旧千年の杜)の元代表取締役が平成18年7月に、ある金融業者との間に結んだ「金銭消費貸借契約」をめぐって現在トラブルになっている模様だ。同契約書によると、元代表取締役は2億2000万円を借りていた。
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2008年11月12日 (水)
BNPパリバ証券、〝アーバン資金調達〟に絡む「調査報告書」を急遽訂正
BNPパリバ証券東京支店の外部検討委員会(委員長・松尾邦弘元検事総長)は11日、経営破綻したアーバンコーポレイションの「CB300億円」発行問題などに関する調査報告書を公表した。
報告書によると、BNPパリバ証券東京支店(BNPP東京支店)の資本市場ソリューション部が、アーバン社から資金調達を持ち掛けられたのは今年6 月12日。社内的に実績を上げることを迫られていた同部は6月18日、「300億円のCB発行」と「2つのスワップ取引」を組み合わせたスキームをアーバ ン社に提案したという。
これを受けて、アーバン社は6月26日、取締役会において同スキームの実行を決定。同日、「CB部分」の公表はおこなったが、もう一つの「スワップ 部分」については全く開示しなかった。にも関らず、BNPP東京支店はアーバン株の取引を続けていた。同スキームによって、アーバン社が調達できた金額は 91億2559万円に過ぎなかったが、その一方でBNPPグループは11億7976円の収益を上げていたという。
同委員会は(1)開示、(2)インサイダー取引、(3)相場操縦、(4)内部管理態勢の4点について調査。次のように結論している。
(1) アーバン社は当初、「スワップ部分」を開示する意向を示していたが、最終的に「非開示」の姿勢に転じた。その経緯は明らかではないが、アーバン社の開示姿 勢を察したBNPP東京支店が非開示とするよう働きかけたことも一因となっていることが十分に推測される。このようなBNPP東京支店の行為は極めて不適 切で、担当幹部、経営幹部の責任は免れない。
(2)当該取引における「スワップ部分」は、投資判断をおこなう上で重要な情報。この非開示情報を知りながらヘッジ取引をおこなっていたBNPP東京支店の行為は、「インサイダー取引に該当する可能性が高い」と考えられる。
(3)作為的な株価操縦行為はなかった。
(4)内部管理態勢が十分に機能していなかった。
以上は、11日午後3時から開かれた記者会見で、BNPP東京支店が配布した「外部検討委員会の調査結果の公表について」と題した計6ページの資料 を本誌が要約したものである。ところが、BNPP東京支店はその後、「インサイダー取引」について「該当する可能性が高い」としていた部分を「該当する可 能性は否定できない」という表現に急遽変更した。
この変更はどう見ても外部検討委員会の調査結果をトーンダウンさせるものだ。会見に出席したベテランの証券業界紙記者も次のようにいう。
「松 尾元検事総長は会見でハッキリとインサイダー取引の可能性が高い、と述べていた。それを後から表現上のこととは言え訂正するとは、一体どういうことなの か。パリバ側の対応は非常にスッキリしない。たしかに、パリバは責任の所在を明確化し、関係者の厳正な処分をするなどと言っていた。しかし、記者からその具体的な内容を質問された途端、開示できない、と最後まで押し通したのです」
【写真=BNPパリバの〝姑息な変更〟(左)が当初、記者会見で配布された資料(右)が訂正された資料】
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【お知らせ】本誌・宝田豊「新マネー砲談」、本日更新
世界金融危機の拡大で、そら見たことかとばかりに〝 モノつくり日本の復活 〟を斉唱する評論家が溢れそうだ。額に汗して仕事をしないから、天の神様のバチが当たったと。現代ファイナンス理論を振りかざし、金融立国論を論じたワケ知り顔は何処へ消えたのだと。
*デリバティブの膨張がアメリカをギャンブル資本主義に導いた
*日本は地道なモノつくり国家を目指そう
馬鹿を言ってるんじゃないよ。世の中は〝それが無かった時代〟に戻れないという、永遠の真理を忘れては困る。
*人力車の普及で駕篭かき人足は失業
*河に橋が架けられると渡し舟は廃業
そもそも日本政府は先日まで「世界の金融大国に追いつけ追い越せ!」と、嫌がる邦銀を指導して来たではないか。今から30年前、右肩上がりで成長し ていたころの日本はハイテク先進国と称された。テレビ・自動車・VTR・鉄鋼……日本製品は安さのみならず、丈夫で長持ちを売り物にして「日本は世界の工 場」を宣言したのだった。対照的にアメリカの工場労働者はレイ・オフ(首切り)の嵐に放り投げられた。好い加減な仕事ぶりが嘆かれ、ビッグスリーの工場で 月曜日に出荷される乗用車は、座席の下にコーラの空き瓶が転がっていると。
今の低金利時代では想像もつかないが、レーガノミクスの実態は銀行貸出金利が15%という〝 高金利との戦い〟だったのである。(続きは下記アドレスからご覧ください)
http://outlaws.air-nifty.com/takarada/
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2008年11月11日 (火)
【注目の本】有森隆・グループK「実録アングラマネー」(講談社)
経済ジャーナリストの有森隆氏とグループKが最近になって、上梓したのは『実録アングラマネー』(講談社)という本。有森氏と言えば、光通信の「寝かせ」(架空契約)問題などをスクープしたことで知られ、アングラ経済に絡む著書は多数にのぼる。
その『実録アングラマネー』(=左写真)で、本誌の記事が2本引用されていた。一つはアーバンコーポレイションの「300億円CB発行」問題で、同書56~57頁には次のようにある。
「その『裏』をいち早く報じたのが、情報誌『東京アウトローズWEB速報版』(2008年8月5日付)である。BNPパリバ証券東京支店が関東財務局に提出した大量保有変更報告書(報告義務発生日の7月11日)を分析して、こう報じた。(中略)この分析はズバリ的中した」
どうやら有森氏らはキチンと本誌に〝仁義〟を切ってくれたようで、この評価は率直に受け入れたい。そして、同書がもう一本引用した本誌記事は、 「NOVA倒産で〝甘い汁〟を吸ったのは誰だ」(08年1月7日付)。実を言えば当時、本誌はNOVA元社長の猿橋望氏にあるルートから直接アプローチを 試みたが、猿橋氏側の事情で結局叶わなかった。そのため、この問題については〝消化不良〟の部分がたくさんある。しかし、NOVA倒産に絡んで一般に流布 された情報と、その真相との間には相当の乖離があった、と今でも本誌は考えている。
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2008年11月10日 (月)
東証1部クミアイ化学工業、過去にも農薬150トンを大量投棄していた
本 誌既報のように、さらなる汚染地域の拡大が懸念される、東証1部「クミアイ化学工業」(望月信彦社長=左写真)の「農薬投棄」問題。もともと同社は昭和 24年、「庵原農薬」として静岡市清水区(旧清水市)に設立されたのが発祥で、その後、昭和43年に現社名に変更された。同社の筆頭株主は「全国農業協同 組合連合会」(JA全農)で、発行済株式の約3割を占めている。同社が生産する除草剤、殺虫剤などの農薬は、そのほどんどがJA全農を通じて全国の農家に 安定的に販売されているという。このように同社は実質上、JA全農支配下の農薬専業メーカーと言ってよく、その役員の多くも全農出身者である。
今 回農薬などの有害物質を投棄していたのが発覚したのは、静岡市清水区の清水工場近くの民有地だった。ところが、クミアイ化学は過去に、同じ静岡県内の別の 所で農薬150トンを投棄していたことが分かった。左に掲げた写真が、それを伝えた『毎日新聞』静岡版(昭和46年7月20日付)。同記事によれば、旧・磐田郡福田町(現在は磐田市に編入)でイモチの農薬プラスチン150トンを、工場進出予定の敷地内で埋めていたと いう。当時、この農薬はDDT、BHCなどの規制農薬でなかったため、農薬取締法には触れなかったが、「こんなに大量に埋めて絶対影響が皆無とは言えな い」「非常識もはなはなだしい」など地元から怒りの声がわきあがった。クミアイ化学は、この農薬を昭和41年から生産していたが、43年に同農薬を使用し た稲ワラや土を使ったところメロンやウリに奇形が出たところから生産を中止し、300トンを回収。そしてたまたま工場新設することになった福田町の敷地に 埋立て処分したという。
このようにクミアイ化学は、処分に窮した農薬を〝ドサクサ〟に紛れて投棄していた前歴を持っていた。実は、同社による「農薬投棄」はこれに留まらない疑いが濃厚なのだ。前回記事に登場した同社元社員の証言によれば、清水工場の敷地内にも大量の農薬が埋められているという。この証言が事実なら、もはやその社会的責任はクミアイ化学一社に留まらず、JA全農にも波及しかねない大問題だ。
【参考記事】
東証1部・クミアイ化学工業の「農薬投棄」問題で、新たな土壌汚染の事実が発覚
http://outlaws.air-nifty.com/news/2008/11/post-0e7b.html
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2008年11月 9日 (日)
【ミニ情報】大麻・覚せい剤で逮捕された元AV女優の倖田梨紗、エイベックス系芸能プロ「フィットワン」関連の所属
す でにマスコミ報道などでご存知のように、プロテニス選手の宮尾祥慈容疑者と、交際相手で元AV女優の倖田梨紗被告(本名=菊池有紗)が大麻取締法違反(共 同所持)などで逮捕されていたことが発覚した。左写真は、それを伝えた『産経新聞』11月9日付の記事だが、倖田被告はすでに同罪と覚せい剤取締法違反 (所持)で起訴されているという。同被告は覚せい剤の常習者とみられ、「いつも買っていた日本人の覚せい剤の売人に大麻を頼んだ」「大麻は一緒に吸うためのものだった」などと供述しているという。
実は、この倖田被告は、本誌既報の芸能プロ「フィットワン」(東京・目黒区)系列のプロダクションに所属していた。「有限会社アリュール」(=左写真、東京・渋谷区)というAV女優やヌードモデルを扱うところで、08年3月ごろまではフィットワンの「アリュール事業部」として運営されていたが、同年4月ごろに分離し、現在のような形態になったという。
倖田被告は今年2月にAV女優を引退し、現在は六本木のキャバクラに勤務していた、と報道されている。しかし、「アリュール」のホームページを見る と、今でも所属モデルとして、麻美ゆま、早川瀬里奈、みづなれい、夏井亜美、真田ゆかり、松下桃香らと共に写真が掲載されている。
ちなみに、「フィットワン」はエイベックス社長室長の遠藤日出樹氏が経営する芸能プロで、今回逮捕・起訴された倖田梨紗被告も広い意味でエイベックス系タレントと言える。
【参考記事】
エイベックス社長室長が経営する芸能プロ、暴力団員の元マネージャーが「振り込め詐欺」で1年前に逮捕
http://outlaws.air-nifty.com/news/2008/10/post-1282.html
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新銀行東京で不正融資を繰り返していた青木千代美容疑者は〝詐欺常習犯〟だった!?
新 銀行東京(本店・東京都新宿区)の融資をめぐる詐欺事件で逮捕された元行員の青木千代美容疑者。同容疑者は毎月1億円単位の融資を実行し、07年3月に退 職するまでに約100社に総額約23億円の取引を成立させていた。しかし、そのうち十数社への実行分、約3億6000万円分が貸付先破綻の末に未回収と なっている。
実は、青木容疑者はヤマシナのMSCBを 仕切った暴力団グループの実行犯だったのである。新銀行東京のスキャンダルを嘆く石原都知事は、金融機関を司る責任者の人選を誤ったとしか言いようがな い。新銀行東京はビー・エヌ・ピー・パリバ信託銀行を居抜きで買って社名変更したような会社だ。「貸金業のド素人を経営陣に抜擢スカウト」⇒「現場のワル は好き放題」としか考えられない。
大証2部上場のヤマシナ(=左写真)は、2000年頃に4000円近い株価を示現した、というセールストークで、〝インチキ増資〟を繰り返している会社だ。その責任者が青木容疑者だった。2000年3月高値 3830円⇒2008年安値 19円
ヤマシナ 平成16年3月期 中間決算短信(連結)
平成15年11月26日
常務取締役総務部長 青木千代美
昭和27年2月15日生
昭和45年4月㈱住友銀行入行
平成2年8月㈱住友銀行東京中央支店副参事
平成12年8月当社入社総務部財務部長待遇
平成13年1月当社経理部部長待遇兼経理課課長
平成13年6月当社総務部長(現任)
平成13年6月当社取締役に就任
平成13年9月ジェイ・ランド㈱取締役に就任(現任)
平成15年2月㈱山科サービス取締役に就任(現任)
平成15年6月当社常務取締役に就任(現任)
http://qoe.jp/file/E00305DV1
青木容疑者は、ヤマシナ在職中の03年7月(平成15年)に自己破産していたという。ところが、不思議な事に同年11月26日発表の同社9月期中間 決算報告書では、引き続き常務取締役総務部長の肩書きで登場していた。04年からは専務取締役総務部長の佐々木正義氏と交代している。青木容疑者は株式投 資の信用取引で多額の損金を出し、東京地裁で破産を宣告されていた。
しかし、青木容疑者は破産後も隠匿財産で株式投資を続けていた。逮捕容疑となった金融ブローカーの渡部善和容疑者、大丸正志容疑者(住吉会系元組 員)などから受け取ったリベートの約400万円を、証券会社にある自分の口座に入金していたことも判明。2人との関係はヤマシナ在職中に知り合った、仕手 戦のグループ(盆仲)だという。
【参考記事】
「ヤマシナのMSCB譲渡益に国税局が調査」(07・12・30朝日新聞)
大手ネジメーカー「ヤマシナ」(本社・京都市)が発行した新株予約権を利用し、投資額の10倍もの利益を上げる仕組みに投資した関東、関西、東海地方な どの約15の個人、企業が東京、大阪、名古屋などの国税局の税務調査を受け、総額で約40億円の申告漏れを指摘された。
「ヤマシナ」の私募CB 80億円調達術とその行方(財界展望03年11月号)
究極の「私募債」錬金術の原点を追跡、わずか3年で80億円を調達した「究極の錬金術」の全貌とは。
(本誌・宝田豊)
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2008年11月 8日 (土)
【注目記事】『紙の爆弾』12月号「芸能界への入口としての〝新宿2丁目〟」
最 近、日本でも同性愛者の社会的認知度は上がってきている。とくに芸能界では〝オネエタレント〟などと称して、専門のテレビ番組が人気を集めているという。 こうした芸能界とゲイの世界との結びつきをレポートしたのが、『紙の爆弾』12月号(11月7日発売)の巻頭記事(=左写真)。
言うまでもなく、ゲイが集う町として有名なのが新宿2丁目。その2丁目で、いまでも伝説として語られる「サテリコン」について同記事は取り上げている。この会員制バーは若手芸能人の売春斡旋ルートとして、その存在が一部週刊誌などで注目されたこともあった。新宿2丁目には売れない芸能人が掃いて捨てるようにいて、2丁目と芸能界をつなぐルートもいくつかあるという。
さすがに同記事に登場する人物たちは、その性格上イニシャルが多いのだが、実名も何人かいる。
寺西一浩(自称・田中真紀子の隠し子)
大坂俊介(元ジャニーズタレント)
大沢一治(元八千代市長)
塩谷将吾(俳優)
などである。詳細は紙爆記事をご覧いただきたい。
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2008年11月 7日 (金)
【ミニ情報】「麻生邸見学デモ」で逮捕の3人が釈放
本誌でも伝えていた「麻生邸見学デモ」だが、公務執行妨害などの現行犯で逮捕されていた3人が6日、釈放された。「麻生でてこい!!リアリティツアー救援会」ブログが明らかにした。
この問題については、ネット上でも不当逮捕か?無届デモか?との論争をまきおこしていたが、逮捕現場の模様があれだけハッキリと流布してしまえば、 さすがに検察側も起訴する気がおきなかったのではないか。それにしても今回の事件、公安警察の〝醜悪〟な一面を広く晒してしまったという意味で、大きな失 態だったと言えるだろう。
【邦題:にっぽんの公暴警察】
http://jp.youtube.com/watch?v=YO3HV_pUZ3k
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【特別寄稿】破産者末野謙一の〝華麗なる日々〟(1)
末 野興産元社長の末野謙一は「借金王」である。今は破産者だが、何故か〝華麗なる日々〟を送っている。大阪の北や南で豪遊、暴力団共生者の取り巻きを引き連 れて。そして、末野の家族は今でも資産家である。例えば、西宮市松ケ町にある鉄筋3階建の豪邸は、末野のファミリー企業「株式会社花」の名義である。土地は平成19年11月29日付で末野綾美に移転されている。これは序の口に過ぎない。
末野は借金を踏み倒し、財産を隠匿し、優雅に暮らしているのだ。末野興産の最大の債権者は、住宅金融専門会社(住専)である。1996年には、「特 定住宅金融会社の債権債務の処理の促進に関する特別措置法」まで成立し、住専の不良債権処理のために6850億円の公的資金が投入された。すなわち血税で 贖われた。末野に対する真の債権者は、納税者である国民である。経済恐慌に突入した昨今、国民は、生活苦に喘いでいる。末野が隠蔽した金を国庫に戻させる 事は、正義を実現することだ。公権力の不作為を嘆く。
末野は鹿児島出身で、小学3年の時に大阪市の四貫島に来ている。高校中退後、大阪中央市場の岡本商店に就職。その後、空白期がある。実はここに末野の原風景があるのだ。末野はこの空白期に山口組の枝の「末野組組長」をやっていた。
66年7月4日付の読売新聞夕刊(=左写真)には『「事故車弁償しろ」暴力飯場組長逮捕 雇った運転手脅かす』との見出しが躍った。当時23歳だった末野謙一の顔写真付きの記事は次のように伝えていた。
「大阪此花署は4日朝、交通事故を起こした運転手に『傷つけた車を弁償しろ』とおどしたり、タコ部屋同然の飯場の待遇に不満をもらす労務者をなぐるなど制裁を加えていた暴力飯場の組長を暴行、恐かつの疑いで逮捕した。此花区西島町5の61、暴力団山口組系末野組組長、土砂運搬業末野謙一(23) で、(中略)先月21日、飯場事務所で『からだの調子が悪いからやめさせてくれ』と申し出た住み込み運転手をなぐったり、けったりして自動車免許証を取り 上げたうえ、賃金も支払わず、追い出した。(中略)末野におどされて、給料ももらわずに逃げ出した運転手が4人もいる。飯場はザコ寝で、末野や組の幹部が監視しており、まるでタコ部屋。同署では給料ももらえずに泣き寝入りの運転手がいるとみて、届けてほしいといっている」
この記事から弱者に対する末野の無慈悲な人間性が読み取れる(以下次号、敬称略)。
【文責「企業犯罪」研究会】
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【コラム】オバマ新大統領と〝公民権運動〟黒人歌手サム・クック
オバマ新大統領のキャッチ・フレーズはCHANGEだった。日本のレコード会社は呑気だから商売のチャンスを失っている。彼の地では45年前に射殺された黒人歌手、サム・クックの遺作といわれる A Change is Gonna Comeが大もてだ。
I was born by the river in a little tent
Oh and just like the river I've been running ever since
It's been a long, a long time coming
But I know a change is gonna come, oh yes it will
It's been too hard living but I'm afraid to die
Cause I don't know what's up there beyond the sky
It's been a long, a long time coming
But I know a change gonna come, oh yes it will
I go to the movie and I go downtown
Somebody keep telling me don't hang around
It's been a long, a long time coming
But I know a change is gonna come, oh yes it will
この歌はサム・クックが超売れっ子になった1964年、白人に言わせれば「生意気にプロテスト・ソングを歌い始めやがった」と話題になった。歌詞の中の以下が問題になったという。
I go to the movie and I go downtown
Somebody keep telling me don't hang around
(黒人の)僕が繁華街の映画館に行くと、
(白人)から 「このへんでウロウロするんじゃねぇよ」と言われる。
人種隔離政策は当時の南部では当たり前の常識だ。おまけにサム・クックはディープ・サウスのミシシッピー州クラックスデールの出身である。そこにわ ざわざ歌詞で反駁することは常識を知らなさ過ぎと非難された。サム・クックは黒人の権利に対する意識が高く、公民権運動にも積極的な関わりを持った。この 歌は人種平等社会がいつか必ず訪れるとの期待を込めたメッセージソングである。
そのためか?1964年12月11日、人気絶頂時にロサンゼルスのモーテルで管理人にライフルで射殺される。白人女を買ってモーテルに愛車ジャガーで連れ込んだら、女とモーテル支配人がグルで、つまり美人局に引っ掛かったような結末といわれる。
以下は選挙の応援ビデオ。
冒頭のナレーションは有名なマーティン・ルーサー・キング牧師の「私には夢がある」
そして続くBGMはサム・クックが歌う。
http://jp.youtube.com/watch?v=h8swpAhqfXo&feature=related
以下はオバマの幼少時や父母など家族のビデオから。
http://jp.youtube.com/watch?v=4SIaixH2ccU&feature=related
オバマの勝利宣言では以下のように述べられている。
After winning the 2008 United States presidential election,Barack Obama declared to his supporters in Chicago that,"It's been a long time coming, but tonight, ... change has come to America." This was an obvious reference to Sam Cooke's song And how Obama's history defining victory is in many ways a fulfillment of the message and hope reflected in the song.
左は歌詞の内容にあわせて作った動画。歌っている人は、オーティス・レディング。
http://jp.youtube.com/watch?v=as3Hb6p7pcI
個人の趣味として、当方は断然オーティスが素晴らしいと思う。
(本誌・宝田豊)
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2008年11月 6日 (木)
東証1部・クミアイ化学工業の「農薬投棄」問題で、新たな土壌汚染の事実が発覚
東証1部の農薬大手「クミアイ化学工業」(東京・台東区、望月信彦社長)が、静岡市清水区の主力工場近くの民有地に有害物質を投棄していた問題で新たな重大事実が判明した。
同社は今年6月、清水区北脇新田の旧巴川沿いの20カ所で実施したボーリング調査の結果を公表。基準値を超えて検出されたのはヒ素(13カ所)のほ か、除草剤成分のシマジン、チオベンカルブ(各2カ所)などで、ヒ素は最大で基準値の50~60倍に達したという。同社は、汚染範囲などを特定する詳細調 査を行った上で、「汚染除去措置」を実施すると現在、表明している。
ところが、同社がボーリング調査した範囲とは、まったく異なる地点から基準値を上回るヒ素が検出されていたのだ。冒頭に掲げた写真は、今回本誌が入手した「地質分析結果証明書」(08年3月17日付)。千葉県に登録されている濃度計量証明事業者が地元の会社から依頼を受けて、正式に土壌分析をおこなったデータである。ボーリングにより土壌が採取された地点は、旧巴川を挟んで北脇新田とは反対側の清水区能島の3カ所で、基準値0・01mg/lの約4倍にあたる 0・037mg/lのヒ素が検出されていた。つまり、クミアイ化学が土壌調査をした、旧巴川に40メートルほど沿った2000㎡の範囲(北脇新田側)とは、まったく別の所からもヒ素が検出されたわけで、さらに汚染地域は拡大している可能性が出てきたのである。
今回独自に土壌調査を依頼した地元関係者は次のようにいう。
「汚染地域は、クミアイ化学が調査した2000㎡でとても収まるような話ではな いのです。私たちは、農薬などの廃棄作業に直接携わっていたクミアイ化学元社員の証言も得ています。元社員によれば、実際に投棄した場所から考えて、汚染 地域はクミアイ化学が公表している範囲の数十倍に達します。しかも、この地域はすでに住宅密集地になっています。下が汚染されているのを知らずに宅地を 買ってしまい、それでも生活しなければならない住民にとっては大変な問題なのです」
こ の地元関係者によれば、クミアイ化学の土壌調査は他にも不審な点があるという。左の住宅地図は、情報開示請求によって静岡市側から出てきたもので、黒丸に なっている地点(20カ所)を同社がボーリング調査していた。「地図を見てもらえば一目瞭然ですが、私たちが赤でマークした給食センターの敷地は何故か調 査対象から外れているのです。実は、このセンターは学校給食をつくっていて、大量に井戸水が使われています。これは言うまでもなく食の安全にかかわる重要な問題で、本当に調べなければならない箇所をワザと外しているとしか思えません」
そもそも、クミアイ化学が農薬などを廃棄していた時期も非常に疑わしいという。同社は廃棄物を埋めていたのは「廃棄物処理法」が施行される1971 年(昭和46年)以前で、「当時は違法ではなかった」と発表している。ところが、前述の元社員は同法施行後11年経った昭和57年の入社で、その後数年に わたって廃棄作業に直接関与していたと証言しているのだ。この元社員のF・M氏は今後、地元住民も交えた記者会見を開き、クミアイ化学側がおこなってきた一連の〝隠蔽工作〟などを告発する準備を整えているという。
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2008年11月 5日 (水)
【ミニ情報】小室容疑者が高利で金を借りていた相手はワシントングループの河野博晶氏
す でに一部報道で明らかになっているが、兵庫県芦屋市の投資家から5億円をだまし取ったとして逮捕された小室哲哉容疑者は、そのうち3億3000万円をジャ スダック上場の持ち株会社「A.Cホールディングス」(小林壮貴社長)への返済に充てていた。小室容疑者は月利5%という高利で同社から金を借りていたと 見られ、返済に切迫した小室容疑者は5ヵ月後の06年8月に今回の事件を引き起こしたという。周知のように、A.Cホールディングスの旧名は「南野建設」 で、07年に西田晴夫被告が同社を舞台とする株価操縦事件で逮捕されている。
A.Cホールディングスの実質上のオーナーは、ワシントングループ(=写真)の河野博晶氏である。A.Cホールディングスの主要株主は08年3月 31日現在、河野博晶氏8・2%、河野俊枝4・0%、リバー・フィールド投資事業組合2・8%、(株)ワシントンインターナショナル1・5%となっている が、これらはいずれも河野氏関連。
河野氏は「兜町の駆け込み寺」として知られ、大盛工業事件で逮捕さ れた大場武生被告にゼクー株の新株予約権に絡んで1億円ほどを貸していたこともある。この時は、大場被告が結局、ゼクーの株券を持ってこなかったため、河 野氏は1億円をキッチリと利子付きで回収していた。このように河野氏は「駆け込み寺」である一方、キツい回収をすることでも知られた人物だ。
それにしても、意外な人物の名が出てきたものである。
【河野氏関連の本誌過去記事】
「表舞台に姿を現したワシントン・グループ、河野博晶氏」
http://outlaws.air-nifty.com/news/2005/09/post_6062.html
【ミニ情報】東証1部シルバー精工の大株主に本誌既報の「ワールドオーシャンファーム」
http://outlaws.air-nifty.com/news/2007/04/post_8503.html
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【特別寄稿】みずほ信託銀行のアキレス腱「京橋プロジェクト」、魑魅魍魎の百鬼夜行"漆黒の闇”を暴き出す(4)
前回述べた3筆の「売渡承諾書」(=左写真)は、正確には偽造されたものではなく、当事者能力のない者が発行したものである。この売渡承諾書の中にある連名の発行者のうち、「社長室長 今村暢夫」の判は偽造されていた。また、「塚本商事機械株式会社 取締役社長 塚本正進」も同じく偽造だった。しかし、「伊和ビル株式会社 代表取締役 吉田安廣」に関しては不明である。
ここで確かなのは、「塚本商事機械」の代理人である萩原健二弁護士が、当該物件の利害関係人からの問い合わせに対し、平成19年9月7日付の内容証 明郵便で、『重ねて申しますが、この物件を株式会社市村企画院に売買したことはないことは確かな事実です』との通知書を出していることだ。
しかし、問題の3筆の売却権が市村企画院にあるかのような風評が、誤って東京のブローカーの間を駆けめぐった。その根拠は次の通りである。
3筆の所有者は塚本商事機械だったが、平成14年9月26日にみずほアセット信託銀行株式会社(現みずほ信託銀行株式会社)に信託を原因とする所有権移転 登記がおこなわれた。しかし、その信託期間は5年であり、故に、平成19年9月25日に信託期間が満了し、所有権が塚本商事機械に戻る際に、当該3筆の売 却権は市村企画院が有する。そのような架空の権利を根拠とする風説が東京のブローカーを惑わし、寸借詐欺が多発したのだ。
ところが平成19年3月15日、『信託終了の事由 本信託は、信託期間(平成弐四年参月壱四日までとする。但し、信託期間は、受益者と受託者との合 意により、これを延長とすることができる。)』と信託条項の変更がおこなわれた。この変更によって市村企画院の虚構は崩壊した。同日、受益者変更も行わ れ、受益者は「株式会社京橋プロジェクト」から「京橋開発特定目的会社」に移転した。
こうして、当該3筆に纏わる京橋3丁目プロジェクトは、ブローカーの手の届かぬ案件になった。みずほグループが漆黒の闇の中で京橋3丁目プロジェクトの利益を壟断できるかに見えた。天は、不正を許さなかった。天網恢恢疎(てんもうかいかいそ)にして漏らさず。みずほ信託銀行に難題が舞い降りた。当該3筆が裁判沙汰になったのだ。(以下、次号に続く)
【文責・「企業犯罪」研究会】
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2008年11月 4日 (火)
本誌の名前を騙る何者かが怪文書を都内各所に送付
最 近になって、本誌の名を騙る何者かが「怪文書」(=左写真)を送付していることが分かった。封書の消印を見ると、10月27日に日本郵便銀座支店から投函 されているようだが、あて先不明などで本誌に戻ってきたため発覚した。現在までに3通が戻ってきている。もちろん本誌がこのようなものを送付するハズがな い。
怪文書の内容は悪質極まりないデマで、論評するにも値しない稚拙なものだが、注意喚起の意味で一部公開した。こうした謀略を本誌に仕掛けてくる輩は、本誌読者ならご承知のあの「バカ野郎」とその一派あたりであろう。実に卑劣な連中である。
なお、この怪文書を作成した連中にご注意申し上げておくが、本誌編集長の名は「奥田順一」ではなく「奥村順一」で、取材の際の名刺にはペンネームの「奥村」と本名を併記してあるのでお間違えのないように(笑)。
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2008年11月 3日 (月)
【お知らせ】本誌・宝田豊「新マネー砲談」、本日更新
「貧乏ブルース その3」
結論=現代の詐欺師は大学で高等数学を習う
アメリカの金融危機で公的資金注入が遅れた最大の理由は、破綻先の経営陣が強烈な高給取りだったから、と思われる。年俸10億円の経営者、すなわち 泥棒貴族( Robber baron )が堪能したドンちゃん騒ぎの尻拭いを、なぜ貧乏な納税者に押し付けるのか?選挙民の憤激を恐れた政治家は、リーマン・ブラザースを見捨てた。
2008年秋、世界経済の同時多発危機で日本株は激しく値下がりした。米・英・仏・独・アイスランドなどと異なり、公的資金注入と無縁だった日本の 証券市場が、なぜ大きな値下がりを被ったのか?アチコチの博奕場で大負けの外国人投資家が、日本の株式市場では最大の〝お客さん〟だからである。
上記の数字で一目瞭然、証券会社の自己売買を除いた〝 委託注文 〟は、外国人が65.5%を占めている。その外国人様が資金繰りに困って保有株を売ってきた場合、日本の証券市場は買い向かう投資家が存在しないのだ。そ もそも、日本の金融ビジネスは世界の潮流に背を向け、室町時代の金貸し商売を墨守してきた。他人に金を貸して保証人をとらないヤツは馬鹿と。ノンリコー ス・ローンなんて横文字商品は好い加減にあしらっておけと。金融デリバティブから距離を保つ事で「 何もしないのが一番 」と不貞寝してきたのである。しかしながら株価の値下がりに関して、邦銀は見事なまでに先行した。
我が国のメガバンクは2002年に実施された〝持合い株式買い上げ〟の反省が一切なく、再び公的資金の注入を仰ぐだろう。(続きは下記アドレスからご覧ください)
http://outlaws.air-nifty.com/takarada/
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2008年11月 2日 (日)
【ミニ情報】「麻生首相邸見学デモ」の逮捕現場ビデオがネット上に流布
麻 生太郎首相の私邸見学を呼びかけていたグループが9月26日、東京・渋谷区の路上で都公安条例違反や公務執行妨害などの現行犯で逮捕された。産経新聞(= 左写真)によると、約40人が同日午後3時ごろに渋谷駅ハチ公前広場に集合し、首相宅に向けて無届けのデモ行進を始め、警視庁は中止するよう警告を繰り返 したが、グループは無視したという。そのため、警視庁公安部はデモに参加していた男3人を逮捕した、とされている。
ところが、その後、この〝首相邸見学〟を企画したグループ「反戦と抵抗のフェスタ」が ネット上に逮捕現場などの模様を撮影したビデオ(=写真)を公開した。それを見る限り、警察側が中止の警告を発した様子はまったくなく、報道されたような 「警察官への暴行」もなかった。どちらかと言えば、警察側が逮捕するため、いきなり参加者に襲いかかったという印象だ。
そも そも、公開されたビデオからは、「無届けデモ」をやるという緊張感が伝わってこない。と言うのは、主催者側はデモではなく、「ツアー」(=見学)であると 事前に警察側と話し合っていたためで、その様子を映したビデオも公開されている。警察側もデモかツアーかという判断を曖昧にしたまま、参加者が首相私邸へ 出発するのを黙認。そうしておいて路上で逮捕する機会を窺っていたのではないか、と見られる。
ただ、主催者側の主観的な意図とは別に、数十人の集団がプラカードなどを持ち路上を歩けば、これはりっぱな示威行動で、デモと見なされても仕方がない面もある。なぜ主催者側が事前にデモ申請をしなかったのか、この点は不思議だ。
「反戦と抵抗のフェスタ」というグループは、フリーターの若い組合員などが主体で、作家の雨宮処凛氏も参加。彼らは左翼過激派というわけではない。にもかかわらず警視庁公安部は何故ここまで過剰に反応したのか。それは、62億円という途方もない豪邸に住む麻生首相に対して、「貧困」を訴える若いフリーターの一団が日本にいては困るからだろう。
今回の事件は、〝首相豪邸〟へのデモが意表を突いた効果的な〝戦術〟であることを図らずも示してしまった。それを教えてくれたのは、既成概念にとらわれない若いフリーターたちと、それに狼狽した警視庁公安部である。
【ネット上で公開されている「逮捕現場ビデオ」】
http://jp.youtube.com/watch?v=3Uw701vV15U
http://jp.youtube.com/watch?v=VukCiIa0BDc&feature=related
http://jp.youtube.com/watch?v=Rc0Z0Yvde8E&feature=related
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2008年11月 1日 (土)
【注目記事】ベルダ11月号「横浜銀と千葉銀が経営統合の仰天情報」
リーマン・ブラザーズの破綻から一気に世界金融恐慌が勃発。あっという間に日本にも飛び火したが、当面の注目はやはり体力のない地域金融機関の動向である。会員制情報誌「ベルダ」11月号(=左写真)によれば、「実質債務超過の第2地銀はかなりの数にのぼる」という。そして、政府・自民党が復活を打ち出した「金融機能強化法」による公的資金注入のターゲットとして取り沙汰されている銀行の具体名を挙げている。福島、大東、東和、宮崎太陽、紀陽、みちのく、千葉興銀、中京、愛知、大垣共立、トマトなどだ。その一方で、横浜銀行と千葉銀行の経営統合という仰天情報も流れているという。詳細はベルダ記事をご覧いただきたい。
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